
質問者さん
質問お願いします。
先日のお話の中に「採卵数あたりの胚盤胞率」について書かれていましたが、
胚盤胞率がどれくらいだと、培養が上手なクリニックと判断できますか?もちろん患者側の体質もあるとは思いますが。

ぶらす室長
採卵数あたりの胚盤胞率は全体でおよそ20〜30%くらいが平均的かと思います。ここでいう全体というのは全年齢、全症例の平均です。
採卵数あたりの胚盤胞率
例えば10個採卵したとして、受精率が約70%くらいですので、7個の受精卵が得られます。
その後、培養5日目から6日目に胚盤胞に到達する胚が3個ほどあれば、平均的かなと思います。
受精卵数あたりの胚盤胞率
採卵数あたりの胚盤胞率のデータを出しているところは少ないかもしれません。
もしなければ、受精卵数または分割胚数あたりの胚盤胞率を見てください。
受精卵数(分割胚数)あたりの胚盤胞率が40〜60%くらいあれば妥当な成績だと思います。
その時に正常受精率が低いと意味がないので、受精率も70%以上のところが良いですね。
まとめ:不妊クリニックの成績は総合的に判断する
不妊クリニックの成績から培養技術などを判断する時は、
受精率、分割率、胚盤胞率、良好胚盤胞率
そして、妊娠率や生産率などのデータを総合的に見て判断する必要があります。
それぞれのデータがどのくらいを達成していれば良いかは以下の記事にまとめたのでご参照ください。

【不妊治療】不妊治療の臨床成績、「最低ライン」と「達成目標」
不妊治療はどのくらい妊娠するの?受精率は?胚盤胞率は?出生率は?今回はヨーロッパ生殖医学会のガイドラインから、不妊クリニックが最低限達成すべき成績と目標とすべき成績についてレビューします。このガイドラインは、培養室のクオリティコントロールにも役立てられています。

ぶらす室長
データをHPに開示しているクリニックが少ないのが現状です。
もし、気になるクリニックが開示していない時は、
直接電話して聞いてみるのも良いと思います。

ぶらす室長
最後までご覧頂きありがとうございました。
少しでもお力になれれば幸いです。
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