初めての体外受精で採卵(高刺激)、融解胚移植(ホルモン補充周期)にて移植し、化学流産となってしまいました。担当医より、次回の胚移植のスケジュールの話の際に「体外受精由来のものから戻したいんだよね」と言われました。凍結している胚は全部で6個で体外受精由来3個、顕微受精由来3個です。顕微受精由来胚は5BB、体外受精由来胚は3AAのものがそれぞれ最も良いグレードです。顕微受精由来の方がグレードが良いにも関わらず、体外受精由来の胚を戻したいというのはなぜでしょうか?

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ご質問ありがとうございます。

ご質問の件ですが
まず、体外受精と顕微受精由来の胚盤胞のどちらが妊娠しやすいか?についてですが、「変わらない」という報告が多いです。
妊娠率や、正倍数性胚の割合も変わらないという報告が見られます。

一方で、顕微受精の操作は体外受精と比べるとかなり人工的です。人が選んだ精子を、卵子の膜を破いて注入します。この時、精子と一緒に培養液など体内にはないものがほんの少しだけ卵子に入ります。こういった事から、より自然に近い体外受精由来の胚から移植を行う方針のクリニックもあります。

より早く妊娠し、出産を目指すのであれば、受精させた方法に関わらずグレードの良い胚盤胞から順番に移植を行うと良いと思います。

ちなみに、グレードの付け方や成績は、クリニックにより異なるので通院されているクリニックに準じて頂ければと思いますが、私のクリニックでは、5BBよりも3AAの方が妊娠率は高いです。

以上です。
お力になれれば幸いです。
無事にご出産に至ることをお祈りしております。

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