GM-CSF添加培養のオプションは有効?

スポンサーリンク

GM-CSFとは、サイトカインというホルモンのような役割に近い働きをする因子の1つで、胚が独自に合成することができず、子宮内膜から分泌される因子と言われています。サイトカインには、他にも成長因子など様々な種類があります。

最も有用性を主張している論文では、GM-CSF添加培地と通常の培地を比較したところ、妊娠率は変わらなものの、妊娠12週以降の妊娠継続率と生児獲得率が有意に上昇したとのことです。また、流産歴がある患者様のみで比較すると、その効果はさらに高くなるとのことでした。(およそ5〜8%上昇する) この論文で気になるのは、移植しているのが3日目の分割期胚のみのデータであることと、通常の培養液にもHSAというヒトの血清成分が含まれているため、サイトカインは多量に含まれているのではないかと思いました。

その他、移植用の培養液として使用することで妊娠率が向上したという報告もあります。

どちらにせよ、使用することのデメリットはなさそうなので、お金に余裕があれば使用してみても良いかと思います。

以上です。
無事にご出産に至ることをお祈りしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました