4年前に自然妊娠で一人出産し、二人目不妊で採卵し、採卵個数21個でふりかけ法を行いましたが、正常受精は5個でその他は多前核でした。胚盤胞になったのは受精した胚のうち2個でした。色々と調べているうちに抗セントロメア抗体というものを知り、自分に当てはまるのではないかと思いましたが、検査をすべきでしょうか?

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ご質問ありがとうございます。
また、詳細なデータを教えて頂きありがとうございました。

抗セントロメア抗体価が高い患者様は

・成熟率が低い
・多前核が多い(3PNよりもさらに多い前核が出現)
・胚発育率も低い

このような特徴があります。
今回、ご質問者様はふりかけ法でしたが、多精子受精が起こりにくい顕微受精でも、多前核が多いのも特徴です。

ご質問者様の場合、確かに正常受精率が低く、多前核率は高いのですが、成熟率が低くなさそうで、胚盤胞へ発育しており、自然妊娠経験もあることから抗セントロメア抗体の可能性は低いと思います。

ただ、抗体価によって重症度は異なりますので可能性は0ではありません。
安心のために検査するのも良いかと思います。

見分ける方法として、今回の多前核が3個よりもさらに多い前核(4PNや5PN以上)ばかりであったのであれば、抗セントロメア抗体の可能性が疑われます。
ほとんどが3個の多前核であったのであれば多精子受精によるものの可能性が高いです。

私が出会った抗セントロメア抗体価が高い患者様は、多数の卵子に顕微受精を行ってもほとんどが多前核になってしまい、正常受精は10%未満で、そもそも受精させることが難しい状況でした。

さらに受精しても発育は悪く、その傾向は何度採卵しても同じなので、移植可能胚ができるまで採卵を繰り返すしかありませんでした。

抗体価の高さにもよりますが、抗セントロメア抗体の患者様の自然妊娠はかなり難しいと思います。

以上です。
お力になれれば幸いです。
無事にご出産に至る事をお祈りしております。

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